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見学してみてください 【千代の園酒造蟷務所編】
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投稿日 2010年10月27日11:33    カテゴリー  建築徒然(つれづれ)
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見学してみてください 【千代の園酒造蟷務所編】

 皆さん日本酒はお好きでしょうか?私が住んでおります山鹿にも造り酒屋がありますよ。明治時代は5件の造り酒屋があったそうですが、現在は1件だけになってしまいました。名前を「千代の園酒造蝓廚箸いぁ∩篭箸鰐声29年です。ご存知でしょうか?まんがの「美味しんぼ」には「大吟醸エクセル」が紹介してあります。女性向きの優しいお酒ですので飲んでみてください。

 熊本の風習として正月にはお屠蘇として「赤酒」を飲みます。全国的には「赤酒」のイメージは料理酒ですが、熊本では正式な時に使用する大事なお酒です。不思議ですよね。でも理由もちゃんとあります。正月までにはゆっくりお話をしてみます。西南の役も関係しているのですよ。

 千代の園酒造ですが、事務所は山鹿市下町にあります。その姿は写真を見ていただくとよくわかると思います。2階窓には異なる形式の窓格子が3か所ありますが、皆様の感想はいかがでしょうか?

 一般的な窓格子はアルミ製ですが、この建物の窓格子部材は杉材で出来ており、大きさは15mm*24mm程度の物もあります。細いですよね。でも現在まで残っていたという事は、いかに地元の杉材の品質が良いかという事を示しています。100年以上も西日に耐えていたのですから驚きです。どうして100年以上もたっている事が判明するのかと思われるかもしれませんが、木材に残された痕跡を調べると分かります。特に部材を固定する釘には「和釘」を使用してありますので、明治前半・下手をすれば江戸末期という事を示しています。(参考までに申しますが、熊本において和釘から洋釘に変換していったのは明治10年代といわれています。今年建設100周年を迎える八千代座は勿論「洋釘」です。)

 建物を見ていただくときに注意していただきたい事は、けっして現在の姿が建設当初の姿とは限らないという事です。八千代座も明治43年の建設ですが、現在の姿は大正13年を基準にしています。千代の園事務所も下屋部分の腕木をボルトで吊り屋根を支えて、1階に板戸を取り付けられるようになっています。木製板戸ですのでボルトという近代的な金物を使用して建てた、近代的な建物用に感じられますが、1階下屋屋根を支えています腕木や、柱には持ち送り(屋根を支える部材)の痕跡が残っています。この事は、建設当時の窓の形式は「しとみ戸」等の可能性があり、建物の歴史の中で建具の形式を変更していった事を示しています。

 古い建物を見るときに少し黒っぽいイメージをお持ちの方が多いと思いますが、私は山鹿の建物につきまして別のイメージを持っています。実は「ベンガラ」(ベンガル地方の赤い土)を利用した赤っぽい建物ではないかと思っています。ハイカラですよね。調査してみますとその証拠をたくさん発見する事が出来ます。

 皆さんも古い建物を眺めてください。いろいろな歴史を私たちに教えてくれますよ。


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